両面宿儺の本来の姿や元ネタ・正体は?昔に実在した?【呪術廻戦】をお届けします。
現在佳境に入っている大人気マンガの呪術廻戦にて、1話目から登場している両面宿儺。
作中では呪いの王や特級呪物と言われ畏怖される存在ですが、人間だったときの本来の姿も気になりますよね。
モデルとなった人物や、元ネタも合わせて正体について考察していきます。
呪術廻戦のラスボス的な存在ですが、特級呪物になる前はどのような姿だったのか気になります。
元ネタは日本書紀や伝承に登場する人物が有力だな。現在の姿に至るまでの経緯も含め調べてみたぜ。
両面宿儺の本来の姿や正体は?
宿儺の本来の姿は、第117話で連載中のジャンプにて扉絵にカラーで描かれました。
描かれた宿儺(本来の姿)は厳つい顔つきで右半分は変形しており、目が4つと顔とお腹に口が1つずつ、がっしりとした身体つきで腕は4本ありました。
見た目からも禍々しいその姿が宿儺の正体だったのです。
作品にて既に出ていた通りの特徴はそのままで、強靭な肉体を備えていましたが、身長や体重、強さはどの程度だったのでしょうか。
両面宿儺の本来の姿や強さを、順を追って解説していきます。
本来の姿の身長やプロフィール
名前 | 両面宿儺(りょうめんすくな) |
---|---|
身長・体重 | 173cm以上・80kg以上 |
誕生日・年齢 | 誕生日不明・平安時代時点で500歳以上 |
見た目 | 目4つ/口2つ/腕4つ |
出身地 | 不明 |
趣味 | 食べること |
技 | 反転術式 御廚子(みずし) 解(カイ) 捌(ハチ) 開(フーガ) |
作品では公開されていない情報が多く、まだまだナゾ深き、宿儺。
虎杖と並んだ描写にて宿儺の方が身長が高かったり、公開された扉絵にてがっしりとした身体だったため、虎杖より大きく重いのではと推測されます。
また、145話にて天元が「500年以上生きたため宿儺に近い見た目になった」と説明していたので、平安時代時点で500年以上生きていることがわかります。
食べることが趣味な上、技名やセリフで料理に使う言葉が多いので、料理人だったのでは?という説もあるぜ。
本来の姿の強さ
- 2つの口があることで呪詞を破棄することなく使用可能
- 4本の腕があることで肉弾戦と呪具使用などを同時進行でできる
- 受肉時より身体が大きくなり身体能力も上がる
呪詞を破棄せずに唱えられるため、完全な呪術での攻撃が可能なのはかなりの強みです。
また受肉時よりも身体は大きく、そして身体能力も上がるとなると、肉弾戦だけでも苦戦しそうです。
完璧な呪術に加え、肉弾戦と同時に呪具などを使用した戦闘スタイルと仮定すると、呪術全盛期でも倒せなかったことにも納得できます。
両面宿儺の昔の実在と言われる元ネタとは?
作中では、呪いの王で最強呪術師の両面宿儺ですが、元ネタとなった人物も同様の人物だったのでしょうか。
両面宿儺という人物は日本書紀や飛騨高山に伝わる伝承に出てくる人物でした。
また、199話の発言から天使との関連性が深いことも明らかになっています。
作中にて散りばめられたヒントをもとに、元ネタとなった両面宿儺を解説していきます。
元ネタ①三大神の義兄弟:少名毘古那
199話で「堕天は俺だ」と言っていることで、天使と深い関係があったと思われます。
ここで焦点が合ったのが、神話に出てくる大国主(オオクニヌシ)と国造りの際に義兄弟の契りを結んだ少名毘古那(スクナビコナ)です。
少名毘古那は京都の五条天神社に主祭神として祀られており、この五条天神社は元々は天使社と呼ばれていました。
少名毘古那は、国造りの協力以外に医学や酒造りの技術を広めた神ですが、反対に「悪を有している」との記述もあるので、二面性があったとわかります。
また禁厭(まじない)の神でもあることから、作中の宿儺が呪術を開発した一人であり、大国主の立ち位置の双子の兄が存在したら、かなり似通った人物であると考えられます。
仁徳天皇の時代にはすでに500年以上生きていたことがわかっているので、伝記以外に神話も元になっていてもおかしくはないですよね。
元ネタ②飛騨高山の伝承
岐阜県の飛騨地方を中心に語り継がれている伝承では、両面宿儺は飛騨の豪族で人間だったと言い伝えられています。
仁徳天皇の時代に武勇に優れた存在で、農耕の指導者として人々を導いた英傑でした。
毒龍を制伏したり、悪鬼七儺を討伐したりと武勇に優れている一方で、人々に食の安定をもたらした存在だったそうです。
「儺」には鬼を討ち払うという意味があり、作中で食に関連するキャラクターなのは、この伝承からの設定ではないかと推測されます。
一方、日本書紀では飛騨高山にいた同じ人物が完全に悪として語り継がれています。
頭部前後に顔があり、4本の腕と脚が生え、左右には剣を携え二張りの弓矢を扱っていた姿は現在の両面宿儺の姿に瓜二つ。
日本書紀と飛騨高山の伝承では宿儺が全く逆の書かれ方をしているのは、一つの側面から見ると良い出来事が、別の側面から見ると悪い出来事とも取れるという哲学的な面を感じますね。
日本書紀と同じで武振熊命に討たれるが、中央集権から守った英雄だったと飛騨高山では語り継がれているぜ。
両面宿儺の本来の姿の現在までの経緯
両面宿儺が元々人間だったのは周知の事実ですが、ではなぜ呪物になり現在受肉し復活を遂げようと目論んでいるのでしょうか。
自分の思うがままに生きてきたのちに呪物になった経緯や、現代で復活した後の目的は何なのか?
本来の姿だった過去から順を追って上記の流れで解説していきます。
元々人間だったが周囲からは天災扱い
作者が公式ファンブックで「人間だが天災に近い存在」だったと発言している通り、強い力を持ち性格は悪そのものだったと言えます。
また、「忌み子」だったと本人が明かしており、周りの反応からそういう存在へとなってしまった可能性もありそうです。
元々の性格なのか、周りからの影響があったのかは定かではありませんが、本来の姿だった過去に遡っても「天災級の力」があったのは変わらない事実でしょう。
少なくとも平安時代以前から生存か
前項にて解説している通り、天元により500年生きたら見た目が変化するとわかっています。
千年前の平安時代にはすでに現在の姿だったので、この時点で最低でも500年は生きてきたことがわかります。
天災に近い存在だった宿儺が500年の時を自己の鍛錬に費やし、思うがままに生きて過ごしてきたとしたなら、呪いの王と呼ばれるのも納得です。
序盤で虎杖に受肉する
時が過ぎ、現代で呪物の指を虎杖が飲み込んだことにより、宿儺は受肉し蘇りました。
しかし、千年に1人の耐性の高い器だったため身体を乗っ取れず、共存という状態で落ち着きます。
1本で通常なら身体を乗っ取られるのですが、20本中15本を捕食しても乗っ取ることができていません。
「全部取り込んでも身体を渡すことにはならない」と自分で言い切れるほどの逸材だったんだよな。
死滅回游編で伏黒恵に乗り換え
虎杖の中からずっと伏黒恵を観察し受肉するタイミングをはかっていた宿儺は、211話に恵が精神的に崩れたことで動きます。
自身の指を千切り、食べさせることで受肉に成功したのです。
虎杖とは異なり、完全に身体を乗っ取ることもでき、恵の十種影法術を使用することも可能になりました。
過去に相打ちとなった原因の十種影法術を手に入れたことで、更なる力を手に入れました。
人外魔境新宿決戦編で本来の姿に
五条との戦いが終わった238話で、恵の姿でいる必要性を感じなくなった宿儺は本来の姿へ変身しました。
指は1本そろっていない状況でしたが、描写がないだけで予想通り五条が持っており回収している可能性もあります。
もし予想が外れたとしても、1本無くても問題はないと明言していたので、影響はなかったのでしょう。
伏黒恵の身体から本来の自分の姿を取り戻した宿儺は、恵の姿だった時には出なかった速さとスピードで圧倒的な力を見せつけました。
更に力を得て復活した現在の宿儺。復活した目的は明かされていませんが、ここから宿儺がどうなっていくのか、倒せるのか気になりますね。
両面宿儺の本来の姿や元ネタ・正体は?昔に実在した?【呪術廻戦】|まとめ
この記事では「両面宿儺の本来の姿や元ネタ・正体は?昔に実在した?【呪術廻戦】」をお届けしてきました。
ここで、今回の記事を簡単にまとめます。
- 本来の姿で目が4つあるのは500年以上生きたために起きた変化だった
- 元から天災に近い存在であり、伏黒恵に受肉し本来以上の力を持ち復活した
- 両面宿儺は双子であった説が有力である
- 日本書紀や飛騨高山の伝承が大元のモデルであった
飛騨高山に宿儺は存在したのですね。作中での性格は日本書紀に描かれている方に強く影響されていそうです。
作中ではまだ謎が多いけれど、復活した宿儺から過去のことなど明かされるのを期待したいな。