今回は、なろう系は痛いし嫌い?薄っぺらい?主人公やタイトルの特徴も解説!というタイトルでお届けします。
「小説家になろう」いわゆる「なろう系」には、100万作を超える作品が投稿されています。
代表的な作品として「転生したらスライムだった件」「Re:ゼロから始める異世界生活」「ソードアート・オンライン(SAO)」があり、アニメを見る人なら1度は聞いたことがあるでしょう。
コミカライズやアニメ化される作品も増え、1つのジャンルとして確立しているよね。
それほど人気のなろう系だけど、「痛い」「嫌い」などネガティブな感情を持つ人も少なくないみたいだ。理由は一体なんだろうか?
なろう系が「痛い」「嫌い」「薄っぺらい」と言われる理由はなぜか?
なろう系作品が痛くて嫌いだと言われる理由は主に以下の4つです。
- ご都合主義
- テンプレ化している
- 物語が完結しない
- 女性の多くが主人公を好きになる
正にこれぞなろう系といった感じだが、それぞれ詳しくみていこう!
①ご都合主義
なろう系が痛い嫌いと言われる理由の一つ目が、なろう系作品に多い都合の良いストーリー展開です。
ファンタジーの異世界転生ものに多い特徴として、転生した途端に最強の力を手に入れており、環境へ順応するのが早く、仲間に女性が多いのも特徴の一つ。
また、前世での一般的な知識が、異世界では凄いと持てはやされることも多く、作者の欲求や願望が書かれていると読者は感じるのです。
土壇場で主人公が助けに入ったり、タイミング的にも都合がいいような場面もよく見るね。
だけど、架空のお話なんだから多少のご都合は仕方ないと思うな。そうじゃないと作品として面白くないぜ。
②テンプレ化
たくさんの作品が生まれた結果として物語がテンプレ化しており、なろう系が痛い嫌いと言われる理由に繋がっています。
- 主人公は黒髪短髪の地味な男性で弱い立場にいることが多い
- 転生先の舞台は異世界で多くが中世ヨーロッパ風
- レベル・スキル・ステータスの概念がある
- 冒険者ギルドに立ち寄ることでストーリーが展開する
異世界転生ものに限定して挙げてみましたが、多くの作品が当てはまりますよね。
テンプレ化した物語は、読者の想像を超えた展開になりにくいため退屈に感じ、嫌われてしまいます。
ただし、逆に言えば、人気の設定だからこそテンプレ化に繋がっているとも言えます。
面白さを感じるのは、テンプレ設定でありつつも、自分の想像を超えたものに出会えた時なのかもしれない。
③完結しない
小説家になろうのサイトで完結までたどり着ける作品はほんの一握りです。
読者も、完結する話は稀だと分かっているため、どうせ今回も途中で終わるのだろうと諦めの感情を抱かざるを得ません。
こういった背景もあるのか、検索する際に完結済みだけが表示される機能がついており、ランキング上位の作品名の多くにも「完結」と書かれています。
完結したという点も、「小説家になろうでの実績」の一つです。
長編作品を完結させるには、モチベーション維持が大変そうです。読者としてもせっかく読み進めても未完結で終わっては後味が悪いですよね。
④女性の多くが主人公を好きになる
普通の冒険物でも、女性の多くが主人公を好きになる作品が多いです。
特に多い展開として、ヒロインたちがトラブルを抱えており、助けたことで皆なぜか好きになります。
嫌がられる理由として「主人公がモテる自分に酔いしれている」「ヒロイン女性が似ている」「惚れた理由が不明」「八方美人な性格が嫌い」という声がありました。
ご都合主義と被りますが、作者の自己投影に見え、痛さを感じるようです。
男性の憧れなのかな?チヤホヤされたい願望は、みんな心の底に持っているものだよね。なろう系が痛い嫌いと言われる理由というか、単に羨ましいってだけなのでは?笑
なろう系のうざい特徴とは?主人公やタイトルがうざい?
なろう系には具体的に「うざい」と言われる特徴がいくつかあります。
それが「主人公」「タイトル」についての特徴です。
ここでは、上記2点と合わせ4つの「うざい」と言われる特徴について見てみましょう。
- 主人公の特性
- 長すぎるタイトル
- 文章力の低さ・つたなさ
- 薄っぺらさ
①主人公の特性
なろう系の主人公は大体が男性で、黒髪短髪で地味な見た目をしています。
ほとんどの場合が引きこもりやニートで内気な性格をしており、弱者の立場であることが多いです。
そして転生した途端に、登場人物が過度に持ち上げるので鼻についたり、どこか上からの態度をする主人公もいるため、読者がうざいと思ってしまうこともあるのでしょう。
確かに過度にヨイショする姿や、物語とはいえ人を見下すような態度や展開は見ていて気分の良いものではありませんね。
これはテンプレ化にもつながるところですね。読者の一番近い存在が主人公だから、好きになれないタイプだと読み続けるのは辛いですね。
②長すぎるタイトル
なろう系作品には不自然なほどウザく、長いタイトルの作品が多くあります。
実は長くなったのには理由があり、小説家になろうサイトのランキングで題名とジャンルしか表示されないためです。
そこで、多くの人に作品を読んでもらう判断材料として、題名で内容・あらすじ・要素が分かるよう詰め込まれ、長くなりました。
ランクインしている作品には、異世界・悪役令嬢・転生・スローライフなど、人気の要素を表す単語が入っていることが多いです。
長いのには納得の理由があったんだな。確かに題名だけで内容が分かるのは利点だ。
③文章力の低さ
なろう系作品は、文章力が低い・拙い・稚拙だと思われがちです。
書店で売られるライトノベルや小説は、出版社が間に入り修正や選別が行われているので、一定のレベル以上のものが読者の元へ届きます。
それに対して「なろう系」は、特徴として誰でも自由に投稿できるため、無編集・無選別で読者に届いているようなものです。
執筆される作品数も圧倒的に多いことから、文章力が低い作品の多くは人気下位になっているのでしょう。
また、ストレスフリーで読める文章が求められ、余計な情報は入っていないか?改行や句読点が適切に使われているか?読みやすいか?など、意図したことが読者に伝わる表現力の有無が重要です。
逆に人気上位の作品はかなり文章力が高いのだと言えます。
誰でも小説家をめざせることが利点の「小説家になろう」だけど、基準も無いから作家のレベルも幅広いよ。
④薄っぺらい
主人公が無双していくストーリーが多いため、その他の仲間やヒロインの個性が薄めです。
そして、主人公の個性や目的も強くはないので、読者からはどの作品も同じに見えてしまい、ストーリーが薄っぺらくうざったいと感じてしまいます。
上述しましたが、読者は短時間でストレスを感じずに、物語の美味しい所だけを楽しめる作品を求めていることが多いです。
そのため、細かい描写も不要とされてしまいストーリーが薄くなりがちになるようです。
100万ある小説の99%は今回紹介した特徴に当てはまり、見向きもされないのだと思います。逆に残りの1%は「なろう流」を残しつつもしっかりと考えられている作品ってことですね。
なろう系は痛いし嫌い?薄っぺらい?主人公やタイトルの特徴も解説!|まとめ
今回は、なろう系は痛いし嫌い?薄っぺらい?主人公やタイトルの特徴も解説!をお伝えしてきました。
これまでの内容を簡単にまとめると、
- なろう系が痛い、嫌いだと感じる理由は、都合がよくテンプレ化したストーリー、物語が完結することが稀であることなどにある
- うざいと感じる特徴は、主人公の特性や説明文のようなタイトル、文章力、話や設定の薄っぺらさだと考えられる
そもそも、なろう系読者とその他の小説の読者では、求めているものが違うことが分かりました。
楽しみ方の違いだよな。自分に合った作風で選ぶと良いんじゃないかな。商業化しているものは基本全て評価が高いと思うぞ。