今回は、呪術廻戦パクリがひどい&一覧で構図比較!多すぎて嫌いという声もあり!と題してお届けします。
ラスボス宿儺との戦いが急展開に次ぐ急展開で毎週なにかとネットを騒がせている呪術廻戦。
つい最近もパクリなのかオマージュなのかと議論を呼んでいました。
作者の芥見下々先生は呪術廻戦のファンブックにおいて「影響を受けた漫画家は数えきれない」と語っており、呪術廻戦は様々な作品を連想させるシーンが多く登場することは知られるところです。
また、作品を連載するにあたり「王道にちゃんと向き合うことが目標」とも言っており、既視感があるものが多いことは自身も認めています。
「パロディやオマージュには自分の中で明確な線引きがある」とも言っています。その線引きがどんなものかも気になりますね。
「暇な時に探してみてください」との作者の言葉通り、暇な筆者が作中の有名な既視感シーンをまとめたぜ!
- 呪術廻戦パクリ一覧をまとめて構図比較!(作品ごと)
- 多すぎてひどい・嫌いという声について
呪術廻戦パクリ一覧「NARUTO」と構図比較
作中のオマージュというと、最も連想しやすいものがNARUTOです。
登場するオマージュの数こそ他作品と比べて多くはありませんが、五条悟という作中屈指の人気キャラが対象であることや、作品序盤から登場する基本の設定が絡んだことで気がつく読者が多かったようですね。
ネットの声もカカシと五条に言及するものが目立ったように思います。
- 設定:ナルトの九尾と悠二の宿儺
- 設定:第七班と高専一年
- キャラ:はたけカカシと五条悟
設定:ナルト九尾と悠二の宿儺
NARUTOからのオマージュ一つ目は、ナルトの九尾と悠二の宿儺です。
主人公の中に強力な力を持つ者が共生関係にあるという設定が共通しています。
体内に封印されているのと自ら取り込んだのとで経緯は異なりますが、主人公と敵対関係にあり気を抜くと体の主導権を奪われてしまう危険があるのも同じです。
ナルトは作品後半で九尾と和解し共闘関係になりましたが、呪術廻戦で虎杖と宿儺が和解する可能性はないでしょう。
悠二が高専に来る理由になった物語の根幹とも言える設定です。そんな重要な部分に他作品のオマージュを取り入れていることに、元の作品へのリスペクトを感じます。
設定:第七班と高専一年
NARUTOからのオマージュ二つ目は、第七班と高専一年です。
NARUTOの忍術学校では生徒三名と指導役一名で班を組むようになっており、ナルトのいる第七班は他にサスケ・サクラ・カカシでチームになっています。
呪術廻戦の方も一年生は虎杖・伏黒・釘崎の三人で、担任として五条を合わせた四人チームです。
お気楽キャラの主人公に、優等生の黒髪キャラ、そして気の強い女子キャラの構成も似ています。
ただし、高専の他の学年は人数・男女比共にこの通りではありませんので一年生はたまたまのようです。
高専の受け持ちは持ち上がりでなく学年固定みたいだ!五条悟は毎年一年生担当なんだな。
本編の一年前の0では現在の2年メンバーを五条悟が担当してました。ちなみに今の2年生担任は日下部篤也です。
キャラ:はたけカカシと五条悟
ナルトからのオマージュ三つ目は、はたけカカシと五条悟です。
白髪に目を隠した見た目が似ているのは言わずもがなですが、どちらも飄々とした性格でありながらチート級の強さを誇る頼れる先生キャラです。
さらにカカシは写輪眼の使い手、五条は六眼の持ち主と目に強さの秘密がある点も同じ。
また、二人には過去に親友と呼べる相手と決別している共通点もあります。
カカシは同じ班員のオビトと、五条はクラスメイトの夏油傑と袂を分つことになったんだ。NARUTOオマージュの中でも二人は特に共通点が多いな!
呪術廻戦パクリ一覧「HUNTER×HUNTER」と構図比較
オマージュの数が最も多いと思われるのがHUNTER×HUNTER。
今回は特に有名なものや、関連が確定のものに絞ってご紹介しますが、正直HUNTER×HUNTERのオマージュは数が多すぎて全て探すのは至難の技です。
ネットの声で作風が似ているという意見では一番名前が挙がっていたように思います。
- 設定:念能力と術式
- 設定:「制約と誓約」と「縛り」
- 設定:死累累湧軍・落花の情とダツDEダーツ・疾風迅雷
- シーン:ここ四階だぞ
- シーン:コミックス11巻の表紙
設定:念能力と術式
HUNTER×HUNTERからのオマージュ一つ目は、念能力と術式です。
両作品共に、オーラや呪力といったエネルギーを纏うことで攻撃を繰り出す設定が共通しています。
これらのエネルギーを使いこなし技にしたものをHUNTER×HUNTERでは念能力、呪術廻戦では術式と呼んでいました。
どちらのエネルギーもそれ自体は特別なものではなく誰しもが持っているものですが、使いこなすには相当の訓練や才能が必要です。
NARUTOのチャクラやシャーマンキングの巫力など、類似のシステムは他にもありますが、今回の場合オーラが最も近いかなと感じました。
エネルギーは少年マンガではよくあるシステムね。エネルギーを数値化できたり修行で量を増やせたりマンガによって設定は様々です。
設定:「制約と誓約」と「縛り」
HUNTER×HUNTERからのオマージュ、二つ目は「制約と誓約」と「縛り」です。
これは自身にハンデとなる制限を課すことによって技の威力や効果を高められるという設定。
例えば自身の呪術の詳細を明かすことで威力が増す術式開示や、生まれつきの身体的ハンディキャップでその他の能力が向上する天与呪縛などが登場しています。
制約と誓約では制限を課す「制約」だけでなく、覚悟を示す「誓約」によっても能力向上が得られました。
少しメタ的な話になりますが、能力などを不自然さなしに読者に説明できるため、革新的な設定だと思います。
設定:死累累湧軍・落花の情とダツDEダーツ・疾風迅雷
HUNTER×HUNTERからのオマージュ三つ目は、死累累湧軍・落花の情とダツDEダーツ・疾風迅雷です。
死累累湧軍・落花の情は呪術廻戦で渋谷事変真っ只中の13巻に登場する技で、ダツDEダーツ・疾風迅雷はHUNTER×HUNTERに登場する技です。
陀艮が放つ死累累湧軍は際限なく湧き出る海洋生物が領域の効果で必中で肉を抉ります。
海洋生物は気づくまでそこには存在せず対策不可に思えますが、禅院直毘人は術式が自身に触れた瞬間に自動で呪力ではたき落とす落花の情で応戦しました。
対してダーツの方も、ダーツに矢見立てた魚を投げる技で魚類の共通があり、さらに相手に刺さるまで矢が存在しない点も似ています。
キルアはこれに、脊髄反射での超速の反応で矢を掴むことで対応し、落花の情と理論上の対応策は同じです。
海洋生物が際限なく湧き出るというのは、陀艮の領域が万物の生命を生み出す海であったことにちなんでいるんだ!
シーン:ここ四階だぞ
HUNTER×HUNTERからのオマージュ四つ目は、ここ四階だぞと言うシーンです。
呪術廻戦では一巻1話で夜の学校に悠二が乗り込んだ際に驚異的な身体能力で4階の窓を破って突入し、伏黒が呆れているシーンです。
元ネタと思われるのは、幻影旅団編に登場するシーンでアジトからの脱出の際にキルアが言うセリフです。
状況などは全く異なりますしどちらも吹き出し外の小さなセリフですが、一字も違わず同じで意図的に感じるのでおそらくオマージュと思われます。
セリフが同じシーンは他には無さそうだったが、オマージュを匂わせるシーンは虎杖が黒閃キメるシーン、冥冥の術式説明のシーン、クロロと虎杖の表情etc・・・紹介できないくらいめっちゃ多いぞ!
シーン:11巻の表紙
HUNTER×HUNTERからのオマージュ五つ目は、11巻の表紙です。
HUNTER×HUNTER11巻の表紙はクロロが左手を口元に当てているものですが、呪術廻戦11巻の表紙は七海建人が同じく左手を口元に当てたポーズを取っています。
さらに手の形も、親指と手のひらで顎を掴むような形で、完全に一致していました。
同じ11巻に揃えてあるのも作者の意図を感じますので、こちらも間違いなくオマージュと考えられます。
ナナミンの方は顎を押さえているっていうか、メガネを持っているように見えるな。さらに左手にナナミンの時間外労働を象徴する腕時計が見えていい感じなんだぜ!
呪術廻戦パクリ一覧「幽霊白書」と構図比較
オマージュというよりもはや小ネタですが、幽霊白書からは野薔薇が「佐藤黒子かよ」というシーンです。
これは五条の過去編に入る前の箸休め的な回でのことで、悠二と同じ中学出身の小沢優子が偶然野薔薇と知り合います。
優子は元々かなりのぽっちゃり体型で、急に背が伸びたりストレスで痩せたことで短期間でスレンダー美人に変わっており、それを知った野薔薇が言ったセリフです。
佐藤黒子というのは幽霊白書に登場した、同じように痩せて見た目が劇的に変わったキャラなのですが、かなりのちょい役なので野薔薇のセリフの意味が分かった方は少ないと思います。
HUNTER×HUNTERに続いて幽霊白書からもオマージュがありましたね。芥見先生は冨樫先生の作品がよっぽど好きなんでしょうね。
呪術廻戦パクリ一覧「BLEACH」と構図比較
芥見先生はブリーチのお陰でマンガを描くようになったと公言するほど影響を受けていて、オマージュも多数登場します。
また、作中の言葉選びで参考にしているものを聞かれた際には「BLEACHを読んでください」と堂々と答えました。
ちなみに、芥見先生がそこまで心酔している久保先生本人に上記のマンガを描くきっかけになった話をしたところ、「いや、富樫さんだろ」と返されてしまったという見事なオチまであります。
先ほどと同様にBLEACHのオマージュも細かいものまでかなりたくさんありますので、ネットでもネタを探すのが楽しみという声がありましたよ。
- シーン:渋谷事変と朽木白哉戦
- キャラ:楽巌寺と山本総隊長
- キャラ:東堂と更木剣八
シーン:渋谷事変と朽木白哉戦
BLEACHからのオマージュは渋谷事変でのワンシーンと朽木白哉戦でのシーンです。
渋谷事変終盤の直人戦直後に羂弱が現れた際に悠二は呪霊操術で地面に叩きつけられ、伏した姿勢で左手を地面につけなんとか堪えます。
一緒に地面に叩きつけられた呪霊が円状に飛び散っている様子が描かれていました。
対して、朽木白哉戦での黒崎一護が同様に左手で体を支えながら伏しているシーンがあります。
この時は衝撃で地面が円形に抉れていて、悠二のシーンと構図もとてもよく似ていました。
流血の感じもとても似ていて、どちらも知っている人ならシーンを見ただけであっと連想するようなオマージュだな!
キャラ:楽巌寺と山本総隊長
BLEACHからのオマージュ二つ目は、楽巌寺と山本総隊長です。
五条悟と対立する高専の老害・楽巌寺学長ですが、実はキャラクターを作るにあたりBLEACHの山本総隊長とHUNTER×HUNTERのネテロ会長との間で揺れた末に出来上がったと言われています。
どちらも有名なお爺ちゃんキャラで、長い白髭や貫禄ある雰囲気が確かに学長と似ていますね。
貫禄という意味で、より山本総隊長色が濃いように感じました。
とはいえ学長は作中で戦うシーンが僅かしかないので性能まで似せたかどうかは定かではありません。
五条先生とは犬猿の仲でしたが死滅回遊の後復活した五条先生とのやりとりでややお互いの対応がマイルドになった描写がありました。
学長は保守派の筆頭のマニュアル人間でしたが、夜蛾学長を殺した後パンダの呪骸の造り方を総監部に言わずにいました。そのことで五条に変わったねと見直されています。
キャラ:東堂葵と更木剣八
BLEACHからのオマージュ、三つ目は東堂葵と更木剣八です。
芥見先生がファンブックにてキャラの誕生秘話について語った際に「芥見なりの更木剣八」と語っているため、公式オマージュになります。
しかし、見た目が全く似ていないのはもちろん、性格的にも、葵は少々ぶっ飛んだキャラですが戦闘狂ではないですしかなり異なっているように感じました。
先生曰く「こいつが来たら死なんやろ」を体現したようで、確かに両者実力的にはかなりの上位に入りますし、その点の安心感はあります。
具体的に特徴を似せたというよりは、立ち位置的に近いキャラを生み出そうとしたんですね。
ちなみに芥見先生的には、更木剣八は「強いから」死なんやろだが、葵の方は「ギャグだから」死なんやろだそうだ!
呪術廻戦パクリ一覧「エヴァンゲリオン」と構図比較
芥見先生は庵野秀明氏・山下清悟氏・沓名健一氏などのアニメーターの方々が好きだと公言しています。
中でも庵野氏や庵野氏の手がけたエヴァンゲリオンには大きな影響を受けているようです。
また「小学生の頃にHUNTER×HUNTER、中学生の時にBLEACH、その上にエヴァンゲリオンが乗っかってできたのが自分」とまで言っており、現在の作風ができ上がるまでの最終段階にエヴァンゲリオンがあることも分かります。
呪術廻戦創作に当たり、エヴァが神話系なため自分が挑むなら仏教系だと考えたそうです。
ネット上では0の主人公で印象に残りやすいからか、憂太に関するコメントが多かったです。
- 設定:死滅回遊と人類補完計画
- キャラ:乙骨憂太と碇シンジ
- キャラ:メカ丸とエヴァ初号機
設定:死滅回遊と人類補完計画
エヴァンゲリオンからのオマージュ二つ目は、死滅回遊と人類補完計画です。
死滅回遊は渋谷事変と並ぶ作中の大きなイベントで、羂索によって仕掛けられたデスゲーム。
羂索はこのデスゲームを引き金として、人類を天元(500年生きている作中で最長齢術師)と同化させることで人類を高次へと昇華し、呪力の最適化を行おうとしていました。
対して人類補完計画というのは、簡単にいうと不完全な人類を一つに統合し、より完成された存在へと進化させることです。
長齢ゆえ自我がなくなった天元は世界そのものであり、人類と同化することで人類を同一の存在にしようとしています。
概念的な話が多くわかりづらいですが、これって両者かなり似ていますね。
人類を統合することによってより高次の存在へと進化させる計画ってことですね。ただし個人からすると高次であることが必ずしも良いことではないですね。
キャラ:乙骨憂太と碇シンジ
エヴァンゲリオンからのオマージュ二つ目は、乙骨憂太と碇シンジです。
共に作品の主人公でありながら内気な性格で、自身の望まぬまま数奇な運命へと巻き込まれていきます。
黒髪で、気弱そうな見た目も両者共通のものです。
憂太がシンジを意識してキャラデザされていることは明白。
幼馴染の里香が交通事故で亡くなった際に「死んじゃだめだ、死んじゃだめだ・・・」と念じているシーンは、シンジの有名なセリフ「逃げちゃだめだ、逃げちゃだめだ・・・」を模していると思われます。
さらに、呪術廻戦0が映画化した際に憂太の声優がシンジくんと同じ緒方さんであったことから、これもほぼ公式のオマージュと言って良さそうです。
二人とも戦う大きな理由には自己の肯定があるんだ。過去のトラウマから自己肯定感が恐ろしく低いところもちょっと似てるよな。
キャラ:メカ丸とエヴァ初号機
エヴァンゲリオンからのオマージュ三つ目は、メカ丸とエヴァ初号機です。
メカ丸は身体的にハンディキャップがあるため、普段は傀儡操術のロボットで生活しています。
オマージュがあるのは10巻での真人戦で登場した戦闘用のアルティメットメカ丸アブソリュートです。
巨大なロボットで頭部に人が乗り込んで操縦する点やデザインがエヴァンゲリオンの初号機に似ています。
ファンブックによると昔観たアニメのロボットを参考にしたとのことでしたので、エヴァである可能性も高そうですよね。
メカ丸は不自由な体で行動の制限があるために高い呪力を得た天与呪縛です。不自由に縛られていた時間をチャージすることで究極メカ丸で攻撃を繰り出します!
呪術廻戦パクリ一覧「るろうに剣心」と構図比較
るろうに剣心からはキャラデザにオマージュが感じられます。
京都校のメカ丸こと与幸吉とるろうに剣心の志々雄真実の見た目がそっくりです。
これについては芥見先生から言及があり、最初は包帯を巻いたキャラにするとだけ決めてデザインを始めたようですが、何度書いても志々雄になってしまい諦めたそうです。
はじめから似せる気はなかったものの結果として似てしまったんですね。
メカ丸は生まれつきかなりの身体的ハンディキャップを持っていて人前には出ていないんだ。包帯姿の本人が登場したのは9巻が最初だぜ!
呪術廻戦パクリ一覧「鬼滅の刃」と構図比較
鬼滅の刃からも少しオマージュを感じられるものがありました。
作中のオマージュというと、芥見先生が幼少期に影響を受けた一世代前の作品が多かったのですが、鬼滅の刃はその中では珍しい最近の作品になります。
呪術廻戦と連載時期が重なっていたこともあるので、戦友ともいうべき同時期連載の作品へのリスペクトかなと感じました。
- シーン:命を燃やせ
- 小ネタ:DX日輪刀が登場
シーン:命を燃やせ
鬼滅の刃からのオマージュは「命を燃やせ」のシーンです。
22巻の出来事で、死滅回遊で呪霊化した禅院直哉に真希と加茂憲紀がかち合います。
追い詰められた2人ですが、真希が傷を癒すための5分を稼ぐために加茂が捨て身で直哉に向かって行った際のセリフです。
元ネタは言わずもがな煉獄杏寿郎の「心を燃やせ」でしょう。
加茂憲紀と煉獄杏寿郎のアニメ版の声優さんが同じ日野さんのため取り入れられたセリフと思われます。
シーンとしては非常に感動的なシーンだったのですが、直後現れた「刀ー!」と叫ぶ大道と「相撲ー!」と叫ぶ三代のインパクトにかき消されてしまいました。
呪力で殺さないと負の感情で呪霊になることがあるぜ!直哉は禅院家の術師だったが、呪力のない真希が殺したため呪霊化したんだ。
小ネタ:DX日輪刀が登場
鬼滅の刃からの小ネタで作中に日輪刀が出てきます。
先程の命を燃やせのシーンの直後に剣豪が受肉した大道が登場し、「刀ー!」と叫び回って刀を探しています。
しかし現代日本でそう簡単に刀が見つかるはずもなく、子供部屋のおもちゃ箱からようやく見つけた刀はバンダイから発売されているおもちゃのDX日輪刀。
「壱の型!!水面切り!!ザパァー!!」と音声が流れるシーンが非常にシュールで笑えます。
巻末のコメントで芥見先生は2018年にはまだこのおもちゃは発売されてなかったと補足しています。作中の時間軸では悠二たちはずっと1年のままなので連載時の時間とだんだんズレてきてしまっているんですね。
呪術廻戦パクリ一覧「うずまき」と構図比較
続いては伊藤潤二先生作のホラーマンガ・うずまきからのオマージュです。
これはオマージュというよりそのものですが、0の方で夏油傑が使う呪霊操術極ノ番・うずまきのデザインが伊藤先生のうずまきに出てくるシーンと同じです。
もともと人間の死体がうずまき状になって発見されるシーンで、非常に不気味な絵柄になっています。
事後報告で伊藤先生から許可も得ているそうで、公式オマージュと言えます。
芥見先生はこのうずまきについては公式にお礼のコメントを出しています。元のタッチに近づけたいと二度チャレンジした話も語っています。
呪術廻戦パクリ一覧「機動戦士ガンダム」と構図比較
機動戦士ガンダムからも小ネタがあります。
脹相が羂索と戦った際に「親殺し行きまぁす!」と言うのですが、これはおそらくガンダムの有名な「アムロ行きます!」を意識していると思われます。
九相図は羂索の血を混ぜて生まれた呪いであるため親殺しという言葉が出たのでしょう。
九十九との共闘で羂索の不意をつく一撃を放つ瞬間に弟たちに想いを馳せた感動的なシーンだったのですが・・・
脹相の暑苦しいお兄ちゃんキャラとオマージュが相まってギャグのようになってしまってます。
真剣なシーンでも絶妙にギャグになってしまうのが脹相が人気な部分ですよね。
人間と呪霊の間にできた子供に羂索が血を混ぜてできたのが九相図兄弟だ。その後体を変えた羂索が悠二の母親になりすましていたから、九相図たちと悠二は兄弟関係なんだ。
呪術廻戦パクリ一覧「Fateシリーズ」と構図比較
またしても公式ファンブックからになりますが、芥見先生は設定を作るにあたりFateシリーズの原作者として知られる那須きのこ氏の影響を受けていると話しています。
当然Fateを感じるオマージュも随所にありました。
Fateのなかなか重たいストーリーの雰囲気をばっちり受け継いでいるかのようです。
- 設定:領域展開と固有結界
- シーン:真贋相愛の内部
設定:領域展開と固有結界
Fateシリーズからのオマージュ一つ目は、領域展開と固有結界です。
領域展開は自身の生得領域を呪力で構築しその中では術者の技が必中となるもので、作中でも切り札・最終奥義・呪力の極致と表現されています。
固有結界は心象風景を現実世界に出現させる結界のことで、こちらもかなりの大技のため奥義としての側面があります。
生得領域というと分かりづらいですが、結局は術の使用者の内面を体現しているわけなので心象風景と類似のものと考えて問題ないように思います。
固有結界には必中効果はありませんのでそこは領域とは異なる点です。
領域展開は呪力の極致というだけあって使用できる者が限られています。作中では七海などのかなり熟練の術師でも使えないことがあります。
シーン:真贋相愛の内部
Fateシリーズからのオマージュ二つ目は、真贋相愛の内部のデザインです。
先ほど述べたように領域展開というシステム自体がFateに登場するシステムと似ているのですが、中でも憂太の領域・真贋相愛がFateに登場する衛宮士郎の固有結界・無限の剣製に激似なのです。
まず見た目ですが、憂太の方は崩れた建物に大量の刀が刺さり空に水引き飾りが浮かんでいます。
衛宮士郎の方は荒野のような場所に無数の刀が突き刺さっていてとても似ています。
また、効果については技を選んで必中で当てられる・それ以外の技はランダムに刀に宿り使用できる・領域内では無制限に技のコピーが可能なのが憂太です。
衛宮士郎の方は、過去に見たり使用した武器をコピーして宿しておける能力で、こちらも非常に似ています。
この技が登場したのはかなり最近のことで、Fateと似てるって大きく話題にもなったから記憶にある人も多いんじゃないか?
呪術廻戦パクリ多すぎてひどい・嫌いという声もあるが・・・
ここまでご紹介してきたたくさんのオマージュですが、やはりその数の多さから否定的な意見も出ているようです。
筆者の体感的には、ネット上が否定意見と肯定意見のどちらかに大きく偏っているという印象はなく、どちらの意見も同じくらいあるように感じました。
では、具体的にはどんな点が批判を招いているのでしょうか。
以下でご紹介していきたいと思います。
パクリ多すぎてひどい・嫌い!という声
さすがに他マンガからのパクりが多すぎて冷める。
推しキャラの技がパクりだと萎える。蔑ろにされてるみたいで。
否定的な意見としては、オマージュの頻度・作品数が高すぎる点を批判しているものが目立ちました。
作品数を絞って、ここぞというところでのオマージュであれば、特別感が増して多くの人に受け入れられていたかもしれませんね。
また、少し特殊な意見では推しキャラにオマージュがあるのが気になるという意見も。
推しキャラは完全オリジナルの設定が良かったと感じる人もいるようですね。
いずれにせよ、オマージュ自体を完全否定するものではなく、多いのが気になったというのが大多数でした。
推しキャラは人それぞれ、推し作品もそれぞれだから全てを叶えるのは難しいかもしれませんね。逆に賛成意見はどんなものがあったんでしょうか。
パクリじゃなくオマージュ!面白いから許される!という声
オマージュは呪術だけじゃないし、面白いから気にならない。
オマージュされてる側の作品も興味が湧いた。
賛成意見としては、主観として気にならないからOK、結果として面白いなら許すといった内容が目立ちました。
特に、元ネタとなった作品をよく知らないという読者は全く気にならなったようですね。
オマージュの元ネタは少し前の世代の作品が多いため、読者の年齢によっても反応が変わった可能性があります。
また、オマージュによって知った作品に興味が湧いたという意見も見かけました。
逆輸入して作品との新しい出会いを楽しむのも良いですね。
自分の好きな作品がオマージュされていて嬉しいって意見や、オマージュを探すのが楽しいって意見もかなり見かけたな!みんなそれぞれの楽しみかたをしてるんだな!
呪術廻戦パクリがひどい&一覧で構図比較!多すぎて嫌いという声もあり!|まとめ
本記事では、呪術廻戦パクリがひどい&一覧で構図比較!多すぎて嫌いという声もあり!と題してお送りしました。
今回の内容をまとめます。
- 呪術廻戦で構図のパクリ・オマージュの数が多いのはHUNTER×HUNTER、BLEACH、エヴァンゲリオン
- 重要な設定が多いのはNARUTO、Fateシリーズ
- 一覧で比較してみると似ているところもあるが違うところもある
今回は公式に言及されているものや関連が濃そうなものを中心に集めたぜ!多すぎてひどい、嫌いってのは言い過ぎな気がするな。
関連に気付きにくい細かなものはほんっとうに数が多くてオマージュの多さにびっくりです!みなさんもぜひ探してみてくださいね。